[Overload]はパキスタンのフュージョンバンドである。
パキスタン・スーフィーに欠かせないDhol(両面バチ打ち大太鼓)による
古典的 Sufi Beatとシステムドラムやジャンベ、マラカス、
古典的 Sufi Beatとシステムドラムやジャンベ、マラカス、
キーボード、ベース等によって構成する現代音楽との融合が
コンセプトになっている。
コンセプトになっている。
楽曲のタイトルになっている「Dhamaar」=ダンマールとは
パキスタン・スーフィーにおいて「踊り・踊る者」という意味で用いられる他、
Beatとしての名前・種類でもある。
Beatとしての名前・種類でもある。
Sufi儀式においてダマリ(踊り手)はこのビートを合図に踊り始める。
ビデオクリップはメンバーのそれぞれの音を貼り合わせるように、
それぞれのDhamaarが展開するかのように繋ぎ合わせられている。
素晴らしい仕上がりである。
インド、パキスタン本来の執拗な
ねじ込みのない感じで作られているところがいい。
このビデオクリップのメンバーは
Overload結成時の初期のメンバーである。
ドール:Pappu Sain & Jhura Sain。
システムドラム:Farhad Humayun
ジャンベ・マラカス:Hassan Mohyeddin
ベース・キーボード:Sheraz Siddiq
勿論、中心人物は何と言っても
パキスタンのDhol奏者で有名なPappu Sain。
現在は「Qalandar Bass」というユニットで活動しており、
OverloadでDholを演奏しているのはPappu Sainではなく
弟子のNassar Sainが担当している。
Overloadが出現するまで、
パキスタンにおけるSufi Dholはその演奏形態において
イスラム教に根付いた土着的思想・儀式の範囲を
イスラム教に根付いた土着的思想・儀式の範囲を
超えることはなかった。
その長き垣根を飛び越えてSufi Dholを
その長き垣根を飛び越えてSufi Dholを
音楽マーケットに乗せたのがOverloadであり、
Dhol奏者Pappu sainであった。
Pappu Sainは語る。
「音楽に携わる者こそ、どんな音楽にも敬意をはらえ」
「Overload」及び「Qalandar Bass」の完成度の高さは
「音楽に携わる者こそ、どんな音楽にも敬意をはらえ」
「Overload」及び「Qalandar Bass」の完成度の高さは
先の言葉に滲む意識レベルの高さだと私は思っている。
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