2009/04/06

人間なんて’90 - 吉田拓郎













ここにいるオイラも
そこにいるアンタも
そこらじゅうの誰もかれも
一体、何やねん。

人間なんて・・・
人間なんて一体なんやねん。


戦争、戦場、ミサイル、国境、
差別、イメージ、時代と思想のGAP、
格差、不平等、無関心、
笑う側、悲しむ側、
喜び、哀しみ、怒り、もどかしさ・・。

どんな時代においても
それらは自分の中のど真ん中にあって
誰をどう言おうが誰も自分のこと言えなくて。

そんな時のことを
そんな自分のことを
そんな人間のことを

吉田拓郎が歌っている。



『人間なんて』




吉田拓郎。
その人は日本のシンガーソングライターの草分け的存在である。
マイナーな存在だったフォークとロックを一気に
日本の音楽シーンのメインストリームに引き上げ、
また大規模ワンマン野外コンサート、
ラジオの活性化、コンサートツアー、
プロデューサー、レコード会社設立など、
さまざまな新しい道を開拓したパイオニアとして
日本ポピュラーミュージック史における最重要人物の一人である。


今回、配信するのは『人間なんて'90』であり、
その歌詞もオリジナルと対比すれば付け加えられた部分も多いが、
それが私的には逆に素晴らしい。
時代と共に想い深まるのは当たり前のことだから。

よく聴いてほしい。
その付け加えられた歌詞を。
何が付け加えられたのか。
そこに時代を見据えた言様がある。

オリジナルの『人間なんて』が発表されたのは1971年。
今年から数えて38年前のことだ。

38年前だぜ、おい。



何も変わっちゃいない。
だから、思ってしまうよ。

人間なんて・・・・。












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