久しぶりの更新にて配信するのは
[黄金の緑] UA。
独特のハスキーボイスで
R&B、ロック、ジャズ、レゲエ、民謡、
あるいはそれらがクロスオーバーした音楽を歌うUA。
UAという名前はスワヒリ語で「花」、
或は「殺す」という意味があるらしい。
[黄金の緑]は2007年の春にリリースされた曲で
この曲の歌詞の中に次のような一節がある。
〜本当の歩き方 想い出せないなら
裸足のまま出かけよう
いつもの公園でミミズを踏んだなら
きっとほっとするよ〜
[黄金の緑]を初めて聴いた時から
私の頭に残っている一節なのだが、
先日、久しぶりに蘇ってきた。
友人と猫のАнастаси́яと一緒に
奥多摩の深い山中に潜り込んだ時のことだ。
その山は友人の亡くなられた祖父の所有地で
基本的には誰も入り込むことはない。
急な斜面の山の中腹に畠を耕し、
そこで以前暮らしていた友人の祖父が
山の麓に降りてきたのが約35年前のこと。
それまであったはずの道も今ではなくなっていたため、
友人は数ヶ月前から道を造りながら
中腹の畠までの幾つかのルートを開拓していた。
その手伝いのために入り込んだ際に
体長40cm近い大ミミズに遭遇したのだ。
ミミズを見ることも久しぶりだったが、
これまでにそんなに大きいミミズを
見たこともなかった私はとても驚いた。
すぐに先の歌詞の一節がメロディを伴い溢れはじめる。
目の前の樹々の緑も小雨に輝いていて
私にとっては[黄金の緑]というイメージが
自分を包み込んでいる風景に重なった一瞬だった。
私達は作業の手を休めて
その[黄金の緑]の中で
しばらくじっと大ミミズを観察した。
ちなみに私達は
山の中腹の畠だった平らな場所に
秘密基地を建設しようと企んでいる。
色ずく山の秋、収穫の秋をじっくり楽しむために。
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