2010/10/13

時は過ぎてゆく-[金子由香里]












今回YouTubeで紹介するのは
シャンソン歌手 金子由香里の歌う[時はすぎてゆく]。

ソフトバンクモバイル・ホワイト学割「北国篇」CM曲として
使用されたこともあり話題になったが、
LP盤として発売されたのは1980年。
その6年後、1986年に公開された倉本聰 監督・脚本による
映画「時計 Adieu l 'Hiver」のエンディングで使用され、
私はこの曲を初めて聴いた。

この曲を歌う金子由香里の詳しいプロフィールは証されていないが、
女優としての活動を経て1960年代より
“シャンソンの殿堂”といわれた“銀巴里”のステージに立ち、
シャンソン・ファンの間で高い評価を受けた
日本シャンソン界のカリスマ的存在である。



原曲は1969年、ジョルジュ・ムスタキ(Georges Moustaki)という
フランスのシンガーソングライターが35歳の時に作った曲。
ムスタキは東京音楽際、コンサートツアー、夕張国際映画祭審査員、
阪神大震災チャリティーコンサートなど、これまでに8回来日し、
日本とのゆかりも深い。

そしてそのジョルジュ・ムスタキの原曲
「もう遅すぎる(IL EST TROP TARD)」を訳詞したのは
シャンソン歌手で訳詞家の古賀 力(こが つとむ)。


「時は過ぎてゆく〜IL EST TROP TARD」

作詞:Georges Moustaki/訳詞:古賀力
作曲:Georges Moustaki
歌:金子由香利



ねむっている あいだに
ゆめみている あいだに
時は流れ すぎてゆく
子供のころは もう夢のなか
時は時は 今もすぎてゆく

あなたの愛に 溺れているあいだに
時ははかなく すぎてゆく
おまえは可愛い あの言葉も
あなたさえも 今は遠い夢

ねむっている あいだに
うたっている あいだに
自由な時は 行ってしまった
戦いのなか 傷つきながら
時は時は 今もすぎてゆく

それでも私は うたに生きる
それでも私は 愛に生きる
私はうたう あなたのために
時は時は あまりに短い



原曲、訳詞、歌手、
3つの素晴らしい要素が一つに熟成された
名曲ではないだろうか。










2 件のコメント :

  1. ふっ~と、金子由香利さんのこの曲を無性に聞きたくなり、このブログにたどり着きました。
    歌という言うよりは、これもシャンソンなのでしょうか、独り言を語っているようで、でもそれにメロディーがついている。そんな本当にステキな曲ですね。この曲の雰囲気が心にじんわりとしみいるようになった、自分は年齢を重ねてきのだと思います。ステキなブログに、感謝。

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  2. >Takako Lee さん
    コメントありがとうございます。
    人生の色々な時間を優しく柔らかく見つめるような
    この歌が大好きです。
    これからもブログに遊びに来てくださいね。

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