2011/07/11

7 Ways to Love -[NOKKO]













サイト・リニューアル後のsound entry 最初の曲は
[7 Ways to Lave]。

1984年にデビューしたロックバンド、
「REBECCA」のボーカルだったNOKKOが
1991年のバンド解散後にニューヨークへ渡り
ソロ活動を開始して1993年に発表したソロ2枚目のアルバム、
「I Will Catch U」に収録されている。

アルバム「I Will Catch U」はREBECCA時代から
NOKKOの念願だったアメリカデビューを前提に作られ、
アメリカでは全英語詞で、収録曲を一部入れ替えて
「Call Me Night Life」としてリリースされた。

制作にはテイ・トウワをパートナーに迎えて、
よりテクノ色の濃い作品になっている。
心地良い浮遊感のあるクールなテクノサウンドは、
発表から18年経った今聴いてもある意味新鮮である。
コケティッシュに、エネルギッシュに、怪しく、
様々な表情を覗かせる NOKKOのヴォーカルも実に魅力的だが、
その中でも特に[7 Ways to Lave]は印象強い。

作詞・作曲はPeter Wiggs、Bob Stanley、Andres Levin、Camus Celliで
日本語歌詞はNOKKO本人によるものだ。



7 Ways to Love



One Time 最初は車の中で
Two Time あれは送ってもらった家の前
Three Time Yes 引き金を引いたのはあたし
Four Time 何もかも忘れてしまった日
Five Time あたしは教えられた通りに声を上げて
Six Time 生まれた時の事を考える
Seven Time それから2人でUFOを見た

Next Time お話は続きます
Sevev Ways to Love


One Time あの日あなたは軽く縛った
Two Time あたしは小さなオモチャ
Three Time なんてホームシックな夜
Four Time 辛くて 激しい激しい・・・
(Airplain to Rome)
Five Time それからあたしはいきなりアクセルを吹かす
Six Time あなたはうまくできなかった
Seven Time 道ばたでもいいからと私は言ったのに

Next Time お話は終わらないわ
Sevev Ways to Love




1993年、オーストラリア・シドニーで
私は初めてこの曲を聴いた。
その当時、フラットをシェアしていた日本人が
「I Will Catch U」をカセットテープで
持っていたのだ。

私たちは3人で薄暗いフラットで共同生活をしていた。
3人とも掛持ちで複数の仕事をしていた。
歳下の2人とはよく喧嘩した。
時には殴り合いの喧嘩になることもあったが、
互いにそれぞれがわずかな時間の中で
多くを与え、多くを譲り受け、多くを分かち合った。

私は[7 Ways to Lave]の中に
当時3人が描いた路筋や培った刹那の束を
感じることがある。
狂気とまでは言わないが
正気とも言えない
非現実を想い出すことができる。


想い出というのは甘美なものだ。


もし、彼らにこの先
出逢うことがあるなら、
3人で昔の様に
煙を吹き上げて酒を飲めるなら、

その時は
彼らがぶったまげるようなUFOを
見せてやろう。


出逢うことがないだろうから
言ってるわけじゃない。
むしろ逢いたいくらいだが、
想い出にだけ存在するヒトというのは
死人と然程、変わらない。

逢う術もないなら
もうほとんど死人と変わらない。

もし、出逢うことがあるなら
それは何かのメッセージに違いない。
そんな時がもしあるなら
私はキングス・クロスのど真ん中に浮かんでいた
あのUFOを呼び寄せよう。


想い出が甘美なことを味わえるはずだ。

そうさ
想い出は甘美なのだ。
時が経てば経つほど甘くなり
美しくなる。


そして見えづらくなる。









*T.S & Genへ

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