ワタシはアナタ

彼らは試してくる

途切れぬ想いを
断ち切れぬ想いを
灼熱に溶かされやしない意志を

彼らは試してくる

顔が何を映し出すのか
心が何を曝け出せるのか
己が何を捧げようとするのか

彼らはそれを見つめ
読み取りながら
まるでナイフのように鋭く
微笑む

砂漠の巡礼
いたるところに
生死転がる
極限の彼方において


試されるワタシは
やがて
ワタシ自身を試す
異次元のワタシを宿す

ワタシがワタシを試してくる
つまりは
彼らも彼ら自身に試されている

そして
己を試す己と
己に試される己を
忘却の彼方に置き忘れた者同士
それぞれがそれぞれに
すべて「ワタシ」となる


ワタシはアナタ
アナタはワタシ


ワタシ(彼ら)は試してくる

途切れぬ想いを

断ち切れぬ想いを

灼熱に溶かされやしない意志を

彼ら(ワタシ)は試してくる

顔が何を映し出すのか

心が何を曝け出せるのか

己が何を捧げようとするのか

ワタシはそれを見つめ

読み取りながら

まるでナイフのように鋭く

微笑む

砂漠の巡礼

いたるところに

生死転がる

極限の彼方において