glance #4
旋律と律動に心まかせ
遠い空の彼方
色の抜けた想い出を辿れば
長く感じたこれまでの時間など
今 ついたばかりの
ため息の一瞬をも
満たさないことに気づく
速度と距離の物理的な移行と
その成果は
心という無限の拡張と収縮において
大した意味を持たない
薄暗い街の中を
壊れかけのバイクで走り回る
様々なドラマに行き当たるが
結局のところ見ていた風景は
解き放とうとしているか
或は押さえつけようとしている
己の心象でしかない
そのことと似ている
だから
知らぬうちにまた
旋律と律動に心まかせる
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