2011/10/22

glance #4














旋律と律動に心まかせ

遠い空の彼方
色の抜けた想い出を辿れば
長く感じたこれまでの時間など
今 ついたばかりの
ため息の一瞬をも
満たさないことに気づく

速度と距離の物理的な移行と
その成果は
心という無限の拡張と収縮において
大した意味を持たない


薄暗い街の中を
壊れかけのバイクで走り回る
様々なドラマに行き当たるが
結局のところ見ていた風景は

解き放とうとしているか
或は押さえつけようとしている
己の心象でしかない

そのことと似ている


だから
知らぬうちにまた

旋律と律動に心まかせる











0 件のコメント :

コメントを投稿