2011/11/03

the blocked way















数字に表せない
距離の差
それは隔たり

どんな路を進もうが
自分だけの路を行くならば
必ず他人と隔たる
社会に隔たる

時計に表せない
時間の差
それは隔たり

どんな物語を描こうが
自分だけの時を刻むならば
必ず他人と隔たる
世俗に隔たる

言葉に表せない
心の差
それは隔たり

どんな夢に胸膨らませようが
自分だけの世界を駆け抜けるならば
必ず他人と隔たる
浮き世に隔たる


奇麗な花が咲くよ

そう教えられ
自爆するテロリストの子供達が
夜な夜な見る
夢の世界に咲く花は
何色の
どんな花なのだろう

すべてが交わる世界
そうさ、虚構の片隅に
きっと咲いているだろう

唯一 隔たりのない世界
そうさ、共同幻想の片隅に
きっと咲いているだろう


つまりは
すべてが虚構であり
すべてが
共同幻想なのだ

そして
どこまでも
どんな場合でも
隔たったままさ



しかしながら
もし
それが本当ならば

塞がれた路はない

ヒトの心が塞いだ
世界の限界はない

虚構があり
共同幻想があり
隔たりがあるこそ

安っぽい
自由があるんだ













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