2012/07/11

街の片隅から
















今年もこの期が巡ってきた。
彼の地では命日祭が開催されている。
そしてその命日祭が終わってから
家路につくことなく、次の祭へ向かう者達がいる。
その祭に行くためには州を越えて、大きな山を幾つも越えて、
死と背中合わせに歩き続けなくてはならない。
意識も感覚も経験も使い物にならなくなるくらい
過酷な刹那が繋ぎ合わされたその路を歩くには
意志がなくてはならない。

物語は蓋を開けてみないと展開が掴めない。
まずは飛び込むしかない。
展開の掴める物語はまるで本を読むようなものだが、
蓋を開けなければ始まらない物語は冒険そのものだ。

今年も友人が、旅の使いの一人が彼の地へ向かった。

私は置き去りにされたようなもどかしさの中、
街の片隅に佇んでいる。

せめて友人がその過酷な状況の中においても
とても素晴らしい刹那を体感できることを

そんな街の片隅から
Qalandarを想いながら祈る。

Jhure Lal Qalandar Mast!
Ya Ali Madad!

Shahi Lal Qalandar Mast!!!















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