今年もこの期が巡ってきた。
彼の地では命日祭が開催されている。
そしてその命日祭が終わってから
家路につくことなく、次の祭へ向かう者達がいる。
その祭に行くためには州を越えて、大きな山を幾つも越えて、
死と背中合わせに歩き続けなくてはならない。
意識も感覚も経験も使い物にならなくなるくらい
過酷な刹那が繋ぎ合わされたその路を歩くには
意志がなくてはならない。
物語は蓋を開けてみないと展開が掴めない。
まずは飛び込むしかない。
展開の掴める物語はまるで本を読むようなものだが、
蓋を開けなければ始まらない物語は冒険そのものだ。
今年も友人が、旅の使いの一人が彼の地へ向かった。
私は置き去りにされたようなもどかしさの中、
街の片隅に佇んでいる。
せめて友人がその過酷な状況の中においても
とても素晴らしい刹那を体感できることを
そんな街の片隅から
Qalandarを想いながら祈る。
Jhure Lal Qalandar Mast!
Ya Ali Madad!
Shahi Lal Qalandar Mast!!!
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