2012/12/24

@ Dharamsala ~光と影~










インド・ヒマーチャルプラデーシュ州、ダラムサラにて。


ダライ・ラマ14世が1950年代末にチベットから亡命して以来、
チベットの亡命政権が置かれている。

ダラムサラには10年ぶりに訪れたが、
どこにいても強い光と影のコントラストを感じた。
光に照らされた空間は常に眩しく、
影に覆われた空間は闇に塗りつぶされていた。

その光と影の曖昧な境に「愛と平和」を唱える胡散臭い旅人が
安っぽい情報を共有しながら佇んでいた。
彼らは「その路」を歩こうとしているのではなく、
ただ忙しなく同じ場所を行ったり来たりしているだけで
過ごしやすい場所で停滞しているのと変わらないように想えた。

「その路」を歩くための狂気にも欠けていたし、
歩くことを躊躇っていた。
光に焼かれてしまうこと、
影に黒く塗りつぶされてしまうことへの躊躇いだった。

胡散臭いボランティア斡旋所とインチキ瞑想道場が
増え過ぎたのが原因なのだろうか。













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