2013/01/02

「マジかよ」~sadhu #4~





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インド・ヴァラナシにて。



「俺を撮れよ、そして金をくれ」
「アンタ、それを生業にしてんのかい?」
「そうだよ、悪いか?ここはヴァラナシだぜ」
「ヴァラナシは関係ねぇよ、別に。だってどこにでもいるから、そういうの」
「どうすんだよ、撮るのか撮らねぇのか、どっちだよ?」
「アンタ、ヴァラナシ長いの?いくらだっけチャイ一杯?」
「5ルピーだよ」
「じゃ、2杯分でいい?」
「おめぇ、巧く撮れよ」
「巧くって、なぁおい」

カシャ・・・

「これって、どうなの?巧いの?」
「悪くねぇな、3杯分だな」
「なんだそれ!?」
「俺のポーズがいいから、まぁまぁ悪くないんだぜ」
「マジかよ?」
「マジだよ」
「もう一回、訊くけどさ・・、アンタこれを生業にしてんの?」
「そうだよ、悪いか?」
「いやいや・・、まぁ・・いいか」
「何がいいんだよ」
「20ルピーやるよ」
「おぉ、まいど〜!!」

カシャ・・・

「アンタさ、他にポーズないの?チロム出すとかさ」
「チロムはあるけど、中身ないんだよ」
「ほんとに単なるモデルなんだ・・・」
「いやぁ、あればちゃんと吸うよ」
「アンタそんな格好してそれ生業にしてんだから安いガンジャくらい持っとけよ」
「持ってたけど・・」
「持ってたけど何なんだよ」
「グル・ジィにあげちゃった」
「グル・ジィにあげるの安いガンジャでいいの?」
「いやぁ、いいガンジャだったんだよー!」
「じゃアンタはさ、いいガンジャといいチャラスとどっちが好きなん?」
「チャラス」
「だろ!?」

カシャ・・・

「どんなんだよ?今の?見せろよ」
「見せないよ、もう」
「なぁーにー?!、んじゃ50ルピーよこせよ」
「よく考えろよ」
「はぁ?」
「チャイ10杯分と俺がヒマーチャルから持ってきた「これ」とどっちがいい?」
「うぇ?!、ヒマーチャルだとぉ!匂い嗅がせろよ」
「これだけど?!、ほら」
「あっ、すげぇいい匂い・・・」
「この欠片やるからさ、グル・ジィに胸はって渡しなよ」
「OK、オーケー!」

カシャ・・・

「見せろよ」
「こんな具合だけど?何か?」
「よし、まぁまぁだな。俺も勉強しておかないとさ!」
「何の勉強なんだよ?」
「写り具合に決まってるだろぉ!」

「マジかよ?」
「マジだよ!」


「せぇやなぁ・・・・・・」

カシャ・・・




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