2013/01/07

Wave of the future




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インド・ヴァラナシにて。

ヴァラナシに私の中で最も美味いラッシー屋がある。
そして近くにはweedやバングを販売しているガバメントショップもある。
10年前はまだ恰幅のよかった店の親父はとても痩せてしまっていた。
店はすで息子達が切り盛りしている。
息子達は親父の頃とは違いフルーツ以外にチョコレートやコーヒーなどを
混ぜ合わせたラッシーとフリーWi-Fiサービスで店を繁盛させていた。
プレーンラッシーを呑んでみたが親父のそれとは違っていた。
違いを推測するならば、ダヒとミルクとローズウォターの比が違うか、
もしくは混ぜ棒(木製)による撹拌の仕方や時間が違うのだろう。

もうほとんど棒を持たなくなった、と言う親父だったが、
開店して長男が来るまでの約30〜40分くらいの間なら親父の作るラッシーを
呑むことができた。
これまでの想い出を差し引いても、やはり息子のラッシーより格段に美味かった。
撹拌する際の音からしてもう違っていたのだ。

ほぼ毎日、親父の時間にラッシー屋に通い続けた。

店内には息子達による新しいメニューやフリーWi-Fiサービスを案内するPOP、
旅人達からの店とラッシーに関する推薦レビューが所狭しと貼られていた。
ヴァラナシにも少しずつ時代の波が押し寄せている。

古い時代の破壊、新しい時代の創造を見守るかのように
額縁に収まった女神ドゥルガー・カーリーが店内を眺めていた。















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