2013/02/18

風を喰らって




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インド・ラジャスターン州、ジャイサルメールにて。



24年ぶりに訪れたジャイサルメールでは
一泊二日のキャメル・サファリに出掛けた。

24年前も三泊四日のキャメル・サファリに出た。
その後、私は1994年頃のシナイ半島ダハブに長期滞在していた頃に
フルムーン・キャメル・サファリに出掛け、
結婚後、2003年以降はキャメル・サファリではないが夫婦で
パキスタンのスィンド州やバローチスターン州の砂漠地帯にある聖者廟で
寝泊まりするような旅を5年間繰り返した。
2006年にはヌラニからのラウート・ラマカンにおいて
駱駝に乗って出向いたrabiyaだったが、初めて訪れるジャイサルメールで
是非、キャメル・サファリに出掛けたいという願望があり、
ここ数年パキスタンにおいて大したお金を払うこともなく、
さんざん砂漠を経験していたが、フルムーンと重なったこともあり、
久しぶりにお金を払い砂漠を味わうことになった。


フルムーンの砂漠は青い。
まるでナイトダイビングをしているかのような
深い青さとゆっくりとした変化の様子がある。
砂丘の天辺でチャイを飲み、笑い転げながら話し込んだ。
風の音が心地よかった。
地表に放り出されたような感覚の中で自分たちも
風に転がされる砂粒と同じような気分が芽生えてくる。

ほんの少しだけ眠った。
いや、ほんの少しだけしか眠りたくなかった。

青い砂漠と吹き抜ける風を久しぶりに味わいたい一心だった。











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