果てしない路 #3

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インド・ヒマーチャルプラデーシュ州、ダラムサラにて。



路を追い求めることはまず身を捧げることだ、と
彼女は微笑みながら語り始めた。

旅行も留学も知らぬ世界と知らぬ自分に塗れることだが、
修行は今の自分のすべてを曝け出し、見渡し、
存在そのものを預けてしまうような覚悟がないとならない。
死ぬまで終わりのないその路の時間を覚悟できるかどうか、
まずはそこにある。

彼女は静かにゆったりとそう呟いた。