2013/04/21

Night Scope #34 ~再会~




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彼は歩きながら小さく唸っていた。
通り過ぎてから気付き、振り返った。
久しぶりの再会だった。

差し伸べてくれたその手が自身の記憶を確かめた証しとして
私はただただ受け止めた。

でも、記憶なんてどうでもいいのかもしれない。
再会しているはずなのに街角で気付かず
すれ違うこともある。

記憶を置き去りに再会を新たな出会いとして
交差してもいい。
結局、「過去の記憶」も「今」にしかないのだから。

元気そうで何より。
さぁ、一杯やろうぜ。








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