Pluck

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大先生は言った。
同じもの、その世界で技術を守り、
作り続けるのは「職人」だ、
同じものでなく、新しい何かを見つけ、
育もうとするのが「芸術家」だ、と。

芸術などにはほど遠く、
何か育むことなどできない、
自分にとって大先生の
そのセリフは妙に眩しかった。

でも私は「芸術家」と同じくらいに
「職人」が好きでもある。

「芸術家」であろうが「職人」であろうが
常に道は果てしなく遠く、
世界はあまりにも広すぎるのだ。

追い求め続けることのできる
「求道者」になれるか、なれないか
そんなところが肝でしかない。