2009/09/03

晩夏 -[荒井由美]









※平原綾香バージョン

久しぶりの更新。
今回、配信するのは荒井由美の[晩夏]。

曲が発表されたのは1976年11月。
独身時代最後の荒井由美の4枚目のアルバム「14番目の月」に
収録されている。

荒井由美は1954年1月、
東京都八王子市の老舗呉服店(荒井呉服店)に生まれ、
6歳からピアノ、11歳から三味線、14歳からベースを始めた。
中学時代に 港区・麻布台のイタリアンレストラン
「キャンティ」に出入りしていた。
後に同レストランに集まったアーティストから、
アルファレコードが生まれ、デビューのきっかけを作った。
14歳でプロとしての初めての仕事で
スタジオでのピアノ演奏をした。
以後、スタジオで演奏をしながらオリジナルの曲を書き、
15歳で作詞家としてデビューし、
1971年に17歳で作曲家としてデビューした。


33年前に生まれた曲、[晩夏]。
今聞いてもまったく古さを感じない素晴らしい曲である。
私はレコードで「14番目の月」を持っていたが、
最後に収録された[晩夏]を繰り返し何度聞いただろうか。
何回も何回もレコード針を合わせ直したことを覚えている。






[晩夏]


ゆく夏に
名残る暑さは
夕焼けを吸って
燃え立つ葉鶏頭
秋風の心細さは
コスモス

何もかも
捨てたい恋が
あったのに
不安な夢が
あったのに
いつかしら
時のどこかへ
置き去り

空色は水色に
茜は紅に
やがて来る
淋しい季節が
恋人なの

丘の上
銀河の降りる
グラウンドに
子供の声は
犬の名をくりかえし
ふもとの町へ帰る

藍色は群青に
薄暮は紫に
ふるさとは
深いしじまに
輝きだす


輝きだす






夏の終わりによみがえる名曲である。












0 件のコメント :

コメントを投稿